さん付けという呼び方

kはnをさん付けで呼んでいる。理由を聞いたら、尊いからだと言う。なるほど、しかしぼくにはその感覚がよくわからない。昔から、子は宝だ、天使のような赤ちゃんと言われるものの、そして頭ではそれを理解できるつもりだけれど。男は、母の何分の一くらいしか、赤ん坊をもつ幸福がわからないのかもしれない。まあそれでも、だっこすれば癒しを感じるし、笑うとこちらも嬉しい。

そんなことをぼんやり考えているときに、ちょっと放置するとすぐに泣き始めるnをみて、つまりこやつは、神聖かまってちゃんなのだとわかった。大きく2パターン、寝てるか、泣いているかのnは、つねに何らかの要求をしてくるようで、外ではまったく落ち着いていられない。最弱にして最強の、われわれの王様である。