保育園は学校

文科省の管轄が幼稚園、厚生省の管轄が保育園。しかし実際のところ、その区別は曖昧だ。どちらも似たようなことをやっている。保育園の方が長く預かってもらえるものの、幼稚園の先生のほうが、待遇がいいらしい。

nは入園の際に、初めこそぎゃん泣きしたらしいが、すぐに慣れた様子。朝、母親の顔が見えなくなると大泣きしても、数分後にのぞいてみると泣き止んでいたらしい。

kは、クラス?の中で、nが美人だと言って、さっそく親バカぶりを発揮している。入園式のような集まりで見た他の子どもは、確かにゴリラのような顔も、未だガッツ石松の顔も見かけたが、nの後ろ髪は未だ禿げたままだし、成長曲線に乗れずに体重は停滞中なので、個人的にはそちらの方が気になる。

nは、すでに表情は幼児のもので、笑顔は絶やさない、おおよそ機嫌のいい子どもだ。kが見えなくなると悲しそうな声を上げるものの、kは意に介さない様子。慣れっこなのだろうが、構ってあげて欲しいと思ってしまう、父親のエゴだろう。

せめて早く言葉を解さないかなあと思うけれども、それはまだまだ先だ。自分一人で看ているときは、特に外出先では余裕がない。ぐずり始めると、食べ物をあげて機嫌を取れるが、それも始めの何度かだけだ。他人よりは信頼してもらえるが、母親には到底及ばない。周囲に対して泣声や奇声を気にしすぎてしまうためか、精神的にかなり疲れる。

最近、仕事の直後に、kに用事があるためnを連れて家に帰ることがあって、抱っこ紐で抱っこしているといつもと違って、癒されるのだった。仕事モードから家庭モードに短時間で移行することで、癒し効果が倍増するみたいだった。

gwは家族旅行で強烈に疲労する。kによれば僕は気にしすぎなようだけど、こればっかりは慣れないのだから仕方ない。

仕事の時間以外はおおよそnに時間を使う、共働き子育ての大変さを実感する毎日。専業主婦だって子育ては大変だというなら、核家族で子育てなどそもそもオカシイ。

今の50代以上で、専業主婦に家事育児を任せてきた男親には、この大変さは理解されないし、できないだろう。彼らは古い慣習の日本企業で、サービス残業も飲み会もその日の成り行きでやり通す代わりに、高い給料と家事育児の免除特権及び男女不平等の恩恵を享受してきたのだから。

今の子育て男性陣は、そもそも臨時で保育園のお迎えや家事を放り出せないし、食事の準備や洗濯など家事を普段から女性と分け合い、以前までは当然のように許されてきた一方的な家父長的振る舞いは許されないのだ。子どもの体調から近所付き合いまで日常の細々したものを全て分担するのだ。

ただnが元気に育ってくれることを願って頑張るのみ。